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佐藤　華夏　Satou Hana

私は生活をしている。

生活は"人"と"もの"で溢れていて
人は時代の変化とともにより良い生活を求め
沢山のものを生み出し、そして捨てる。
ものに価値を与えては奪うを繰り返す。

つくづく人の身勝手さを実感しつつも
それが生きていくということなのだと言い聞かせる。

しかし、捨ててきたものの数が
残ったものの豊かさに繋がっているということを
私たちはその上に立っているということを
決して忘れてはいけない。

私は生活をする中で捨てられたものへの奥深い魅力を感じ
制作を通して新たな可能性を探り、価値の再生を目指している。
主に糸や生地などのテキスタイル素材と取合せ
立体・平面作品、プロダクト、形にとらわれない制作を行う。

それが今の生活をつくってくれた“もの”への
敬意の表しに繋がることを願って。